2010年9月10日金曜日

Dr. 熊木のヨット基礎講座 



**お知らせ **
現在、レース時の風向き、風速に関しては検証を重ねております。
現時点での有力候補は東の風、風速8m/sです。

レース時にはFar East YC様が提供してくださった、ウィンドセッターを使用して風向き、風速を固定します(現在 東の風、風速8m/s に固定しております)。

Fanghammer SIMのRezポイントで、ヨットをRezして乗船語、直ちにHUDのracingボタンを押してください、続いて その下の idボタンを押して下さい。
そうすると、正しく設定された場合にはマストの上に、id番号001が表示されます。
(Rez ポイントで設定した場合のみ正しく動作します)

レース時にはゼッケン番号を指定しますので チャット欄から下記のように入力してください。

/1 id ゼッケン番号

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熊木博士から、ヨットの基礎編のレクチャーをしていただきましたので、その内容を少し編集して掲載します。
向かい風で、風上に進む方法や、コース解説もありますので、是非一度目を通しておいてください。
前回のinfoHUDを使えば、ここに書かれていることが判ってなくてもなんとか帆走することができますが、ここに書かれていることを理解すれば貴方の腕も一段とUP、賞金獲得も射程内! w


一番大事なことそれは、風向きなんです。
今回のレースで配ってるディンギーだと
マストに赤く表示される Wind Angle ですね。
これが基本で全て決まるので、
ウィンドロックも、これがわかってないと正しく設定できません。

基本は簡単。
ヨットは基本が風上に向かって帆走するものなんですが、
風上と言っても、正面を0度として、右45度、左-45度の間に
Wind Angle がある時は船は進みません。

(infoHUDの船首の赤いゾーンです) 

なので、Wind Angleが45の数字より大きくなるまで
右矢印または左矢印キーを押して、船の方向を変えます


そして、それより広い角度にある時は、
その風向きの半分の角度に Sail Angle を調整する必要があります。

(infoHUDの黄色い針に、黒い針を合わせる)  

これは、上矢印または下矢印のキーを押すと
Sail Angleの数字が変わるのがわかると思います。
1回キーを押すと5度変化します。

ということは、行きたい方向とは違う方向に進むことになるので、地図か
最低でもミニマップで自分が今どこに向かってるか確認する必要があるということ。
西に行きたいのに、西のWind Angleが0だったら、
北西45度に向かい、どこかでタックして今度は南西-45度に向かい、
違う方向に向かいながらも常に自分は西に行きたいんだと意識しながら、
ミニマップとにらめっこすることになります。


ポイントとして大事なのは、
風向きのちょうど半分になった時、船は大きく傾きます
そして一番スピードが出る状態になるのです。
この、傾く、ということが大事。

あともう一つ、Wind Angle 45度に対しては、Sheet Angle 23度、これはオッケー。
ところで、風向きが急に変わって、Wind Angle が -60度になった。
この時はどうすればいい?
23-(60÷2)で、sheet -55 とコマンド入力すればいいでしょうか?
違います。sheet +37 で 60 にすればいいのです。
何故なら、風向きが変わった時点で、メインセールが
バンッ! と音を立てて反対側に向きを変えるからです。
これがタックなのです。
RLではこれがめちゃめちゃ快感です。
というわけで、何が言いたいかというと、
Sail Angleの設定は、マイナスは考えなくていいということ。
向きは勝手に変わりますから。


(一寸RLのヨットについて説明を ー  ヨットの帆が張られた下の横木の部分はクルクル回らないようにロープで船尾方向に引っ張られています。 操縦者が帆の角度を変更するのはこのロープを緩めたり、締めたりすることで、角度を変更します。 キーボードの矢印キー ↑が、ロープを緩める、↓がロープを締める(船尾の方向に帆を引っ張る)に相当します。 帆を固定している訳ではなく、帆が動ける範囲をロープで制限しているだけなので風の向きが大きく変わると自然に帆がくるりと反対に向きます)



この Wind Angle に対する Sheet Angle の設定が全てです。


ここで、風上に行きたい時は、-45度〜45度の間は進めませんから、
45度ずつ、ジグザグに進めばいいということ。
ということは、行きたい方向とは違う方向に進むことになるので、
最低でもミニマップで自分が今どこに向かってるか確認する必要があるということ。






Wind Angle が90度或いは-90度というのはちょうど横から風が吹いている状態で、
Sail Angle を 45度にとると楽にすーっと進みます。

そして、Wind Angleが90度を超えた時、これが追い風です。
追い風の時はセールが殆ど横にはためきます。
ちょうど凧のように、セールが正面から風を受ける形ですね。
完全な追い風、Wind Angle 180度の時、Sheet Angle は90度、帆が真横を向きます。

と、説明してきましたが、
これだけわかれば帆走できるのです。

参考資料:
http://www.aquamuse.jp/zukai/genri/sailing/index.html
http://www.aquamuse.jp/zukai/genri/suishin/index.html
http://www.aquamuse.jp/zukai/genri/tacking/index.html

ところで、東からの風を設定した場合、どういう動きになるでしょう?
Fanghammerから西に向かうことを想定すると、この状態では、Wind Angle = 180 となっているはずです。
つまり完全な追い風。
出発してすぐに Sail Angle = 90としない限り船は進みません。

じつは追い風はスピードがでません(意外でした?)


その後、沖まで出て北に方向転換すると
Wind Angle = 90 となるので、おもしろい程船は進むはずです。
それだけに最後の運河は要注意。
かなりスピードが出て衝突の危険性大です。

しかし、危険なのはその後です。
運河を抜けて、YMBのハーバーに向かおうと東に舵を切った途端、風は東から来ていますから、Wind Angle = 0 となり、船は停止します。

止まらないように、上の図にも有るように斜めにジグザグと進んで、ゴールしてください。
ここで一気に形勢逆転もありです。

(現在、ゴールの位置を変更するなどの対策検討中です m(_ _)m )

まずは風向きに関する基本と、Sheet Angleの操作だけを覚えましょう。